今期楽しみにしていたドラマのひとつ、『いちばんすきな花』。
話題になった『silent』のプロデューサーと脚本家の再タッグという宣伝だったので絶対見ようと思っていた。
『silent』は本当に素敵なドラマだった。
演者さんの演技はもちろんだけど、やっぱり生方美久さんの脚本がすごかった。(シナリオブックも買ったほど)
聴覚障害者が感じるであろう葛藤ももちろんだけど、恋に悩む男女の心の動きが丁寧に描かれていて、何よりやさしい。ストーリーもセリフも出てくる登場人物もみんなやさしくて安心して見ていられる世界観が好きだった。
その印象のまま『いちばんすきな花』を見たけど、『silent』とは違う作風だった(当たり前だけど)。
恋愛よりもどちらかというと男女の友情が描かれるのかなという印象だった。
それから人が傷付くシーンがたくさん出てくる。
傷つけている側は相手を傷つけている自覚なんてもちろんなくて、客観的に見てスルーすることもできるような些細なことだけど、本人は傷ついているっていうようなこと。
鈍感な人は気付かないような心の動きが丁寧に描かれているのは今回も同じだなと思う。
そしてそれが地味に心に刺さる。予告を見た感じ来週は見るの苦しくなるかも。
完全オリジナルストーリーだから今後どんな展開になるのかわからないけど、4人の主人公たちがどんな関係性になっていくのかも気になる。
生方さんの脚本らしく希望のある、やさしさで心が温かくなるようなエンディングであってほしいなと思う。